iTT - 国際ツーリズムトレードショー
2024/5/8(水)-10(金)
2023年04月18日

【セミナー紹介】先進国 フランスに学ぶ ウェルネスツーリズム プランの作り方

2018年 世界温泉サミット 医療・健康・美容分科会に登壇した時の写真

今回セミナーにご登壇いただく(一社)日仏温泉・タラソテラピー・文化振興会SPA、LOHAS俱楽部のジュアンド ヤスコ氏にお話を伺いました。


<ジュアンド ヤスコ氏 プロフィール>
フランス大使館で市場調査を行い、温泉や海の潜在性に気付き2005年独立。
フランス最大の湯治場Dax市長はじめ取材と体験を重ね2015年法人化。
フランスのタラソテラピーや温泉療法施設最大機関等と関係を築き、現在の日仏相互情報発信、体験サポート、コンサルタントに至る。町興し事業でヘルスツーリズムの核を総監修。
フランスのノウハウを日本型に変換し、市が2021年度国土交通省「地域づくり表彰審査会特別賞」、「恋人の聖地 地域活性化大賞【観光庁長官賞】」を受賞。「フランス温泉療法名誉賞」(2014)、「世界温泉サミット分科会」(2018)、「ヴィシー・ジャポン日仏温泉円卓会議」(2021)他多数。

―ジュアンド様は、SPALOHAS倶楽部の代表理事を務めていらっしゃいますが、どのような活動をされているのですか。

温泉や海を「健康資源」と捉えて、世界一深い温泉文化を誇る日本と、世界一温泉医療が進むフランス、そして人気のウェルネスツーリズムの拠点、タラソテラピーをテーマに交流することが、日仏相互補完的に超少子高齢社会の「心・体・地域」の健康と経済活性化に繋がると考えて、2005年からフランスで体験取材を重ねてきました。情報発信、体験、コンサルタントを活動の3本柱にしています。

■情報発信では、専門家向けに国内でフランスの健康保険システムや温泉療法の情報発信、ビアリッツ市やヴィシー市のシンポジウムにも登壇し日本の情報も発信、
■フランス有数のタラソテラピー施設と契約し体験をサポート、フランス視察実現など、
■ウェルネスツーリズムのコンサルタントとしては、大分県の「パーフェクトビーチ事業」でヘルスツーリズムの核を総監修し、フランスのノウハウを日本型に変換。本事業で市が2021年度国土交通省「地域づくり表彰審査会特別賞」と「恋人の聖地 地域活性化大賞【観光庁長官賞】」を受賞し、日本のウェルネスツーリズムでも求められる基本は同じであることを確信しました。

―フランスと日本、双方で活躍されているジュアンド様から見る、両国の魅力を教えてください。

フランスには多くの魅力的な観光スポットが点在しますが、「同じ場所が多いので、違う場所も行ってみたい」という声も多く聞かれます。タラソテラピー施設や温泉スパのあるホテルに宿泊しながら、半日は本格的なタラソテラピーや温泉スパでリラックス。健康的で美味しくお洒落で充実感ある食事や、車となるべく分けられた歩道を散策し適度な運動もできる。夕食は町へ繰り出し、楽しいお店巡りや地元の食事を堪能。心地よい疲れでぐっすり眠る。いつものコースに半日加えるだけで、新鮮なウェルネスな旅がご体験いただけます。

京都や富士山だけでなく、最近はSNSの発達で、私達が思いもよらない場所が海外で評価されるなど、益々注目度が高まる日本の旅。山深い温泉地や小さな漁村やビーチはワンダーランドのような魅力を発しているのかもしれません。

そして、日本食は本当にフランスでも健康的として大流行ですし、フランスのウェルネスの場では、多くの「Japon/日本」にも出会い(例えば心安らぐZenコースなど)ます。健康的な食事と癒しのイメージが強い日本を逆手に取らないのは非常に勿体なく思います。

日本でも人気のミネラルウォーターコントレックスの取水地「コントレクセヴィル」のミネラルウォーターのプール

―ジュアンド様が考えるウェルネスツーリズムについて自由に回答ください。

温泉宿に1泊しながら、何度も温泉に浸かり、美味しい食事やお酒を楽しむ。日本独自の贅沢で楽しい文化であり、決して否定するものでなく、継続していただけることを願っております。ただ、ストレス社会といわれる現代で、3千カ所の内10カ所でも、本当に疲れて何も考えたくないし、したくない時に、頭を空っぽにリラックスできてリーズナブルに、せめて2泊3日滞在できる場所があれば、中1日はゆったりできて効果的にリセットできると考えています。ワーケーションにも繋がります。

自然環境が整い、食事が健康的で、なるべく化学合成品を使用せず、リラクゼーションが考えられていること、わざとらしくなく自然に体を動かせる場所がある、そして、付かず離れず人が優しい場所。私にとってのウェルネスな旅の基本です。ラグジュアリーだけでなく、気軽に通えるリーズナブルな価格設定も大事だと考えています。

―本展には、旅行・観光業界、メディアの方が来場されます。来場者の方へ一言お願いいたします。

2005年にフランス最大の湯治場ダックスの市長を取材した際、「ウェルネスツーリズムは益々発展する分野だから頑張って!」と言われ、2008年にスペインの国際温泉観光展テルマタリア展に招聘された時は、スペイン語ポルトガル語圏中南米の国々も参加して、温泉やタラソテラピーによる健康と経済効果を議論し、市場ニーズに合ったウェルネスな施設を沢山紹介していました。

世界的にも「ウェルネス」なイメージが強い日本で、満を持して「ウェルネスツーリズム」という市場や概念が生まれることに大きな可能性を感じ期待を寄せています。

2005年から18年間フランスのウェルネスツーリズムを体験取材してきた経験を基に、セミナーでは、ツーリズムとウェルネスツーリズムの違いや考え方や必要性、日仏のウェルネスツーリズムの事例、最後はフランスの温泉スパやタラソテラピーを拠点とした観光コースなどもご紹介させていただきたく思っております。

皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております!

―(一社)日仏温泉・タラソテラピー・文化振興会SPA、LOHAS俱楽部のジュアンド ヤスコ氏の講演詳細はこちら

2023年05月10日(水)|14:00 ~15:00

先進国 フランスに学ぶ ウェルネスツーリズム プランの作り方


(一社)日仏温泉・タラソテラピー・文化振興会SPALOHAS俱楽部
代表理事
ジュアンド ヤスコ 氏

<講演内容>
世界一の観光国フランスは“ウェルネスな旅”でも先進国。ラグビー世界大会やパリ五輪に向けて注目が集まっています。ウェルネスな旅作りのヒントとして、現地で癒しの旅として愛されている、“水の健康法” 温泉やタラソテラピーの事例をはじめ、日本国内での取組みも併せてご紹介いたします。

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