iTT - 国際ツーリズムトレードショー
2024/5/8(水)-10(金)
2023年04月27日

【セミナー紹介】ワーケーション推進のための労務管理・環境整備のポイントとは?

今回セミナーにご登壇いただく岩田社会保険労務士事務所の岩田 佑介氏にお話を伺いました。

―岩田様は、以前はワーケーション反対の考えをもっていらっしゃったとのことですが、今現在ワーケーションを推進されている立場から見た、ワーケーションの魅了や良さについて教えてください。

事業会社の人事部門に在籍していた頃、私はワーケーションに対して「リスクやハードルの割に具体的な効果は見えづらいのではないか」と懐疑的なスタンスでした。しかしながら今では全国各地でのワーケーションの実践体験を通じて、「ワーケーションがチームビルディングやリテンション(離職防止)等の組織の課題解決に極めて有効である」と確信しています。

最近ではリモートワークがメインの働き方となることでチーム間でのコミュニケーションや関係性が希薄化し、高い離職率やメンタルヘルスの問題が顕在化しています。そうした課題に対しては、オフサイトミーティング等を兼ねてワーケーションで一緒に旅をすることで、チームメンバー同士の関係性を短期間で深めることができます。

またワーケーションは企業のイノベーション創造にも優れた効果があります。多くの経営者・学者が「創造性は移動距離に比例する」という趣旨の提言をしています。毎日オフィスや自宅に閉じこもって仕事をしていては新しいアイデアや発想は生まれてきません。そういった観点から最近では企業の事業開発部門の方が積極的にワーケーションをアイデア創造に活用している事例もよく見かけるようになりました。

「組織課題&イノベーション創造」という多くの日本企業が抱えている問題についてワーケーションが画期的な処方箋になると考えています。

―ワーケーションにハードルを感じている企業様へ、アドバイスをお願いいたします。

ワーケーションに対して「自社でも導入してみたいものの、労務管理上のハードルが高いのではないか」と感じている企業の方も多いのではないでしょうか。しかしながら実はリモートワークや出張が認められている企業であればワーケーションのハードルは全く高くありません。

本講演の中では「労務管理をワーケーション導入のボトルネックにしない」をモットーに、最低限これだけ把握しておけばOKというような労務管理のポイントをご紹介します。また「ワーケーションに対して経営陣の理解が得られない」と悩まれている企業の方にもよくお会いします。そのような場合にはワーケーションの“トライアル導入”という手法が効果的です。トライアル導入に向けた具体的なプロセス・手順についても本講演の中でお伝えいたします。

―岩田様が考えるウェルネスツーリズムについて自由に回答ください。

ウェルネスツーリズム、そしてワーケーションとは「大人の修学旅行」だと思っています。学生時代を思い返せば、普段学校ではあまり話したりする仲ではなかったような友人でも修学旅行で旅を共にした途端にぐっと距離が縮まる、みたいな体験をされた方も多いのではないかと。これを私は「修学旅行効果」と呼んでいます(笑)

様々なワーケーションイベントに参加し、また自らもチームビルディング型のワーケーションイベントを運営する中でこの「修学旅行効果」によって参加者同士の関係性が深まり、ワーケーションが終わった後にも継続的なコラボレーションが生み出されているという場面によく出会います。

ちなみに「いきなり遠方でのワーケーションにはちょっと抵抗が・・・」という皆さまには、“横浜ワーケーション”をオススメしています。みなとみらいエリアのオーシャンビューの会議室で午前中からワークショップをして、その後コワーキングオフィスでリモートワーク。休憩がてらに赤レンガ倉庫を散策し、業務終了後には参加者同士で中華街を楽しむ、というような気軽なワーケーションプランも実現可能です!

ご関心のある方はぜひお気軽にご相談ください!

―本展には、企業の総務人事の方、旅行・観光業界の方が来場されます。来場者の方へ一言お願いいたします。

ワーケーション制度の導入にあたっては「なぜ自社でワーケーションを推進するのか、ワーケーションの目的(WHY)をどこに設定するか」が最も重要なポイントです。これまで様々な企業のワーケーション制度導入に対してアドバイザーとして関わる中でも「WHYなきワーケーション制度導入」を多数見てきましたが、そのような場合にはスムーズに進まないケースがほとんどです。ワーケーションのWHYを設定するためにはワーケーションの推進者自身がワーケーションを楽しみ、ワーケーションの意義について深く理解している必要があります。
今回の国際ウェルネスツーリズムEXPOには、ワーケーションやウェルネスツーリズムの魅力を体感できるコンテンツがたくさんあります!
是非積極的にご参加いただき、それが貴社にとっての「ワーケーション推進のWHY」の再発見や再定義に繋がりましたら大変嬉しい限りです。

―岩田社会保険労務士事務所の岩田 佑介氏の講演詳細はこちら

2023年05月11日(木)|12:00~13:00

ワーケーション推進のための労務管理・環境整備のポイントとは?


岩田社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士/観光庁「ワーケーション推進事業」アドバイザー
岩田 佑介 氏

<講演内容>
企業がワーケーションを推進する上で、「ワーケーション規程は必要?」「休暇・労働時間の管理はどうすれば?」「労災等のリスクは?」など、主に労務管理にかかわる課題がハードルになっていることが多いようです。しかしながら、労務リスクや制度設計上の留意点を事前に正しく把握していればワーケーションは企業にとってハードルが高いものではありません。そこで今回は労務管理の専門家で自らも全国各地でのワーケーションを実践している社会保険労務士が、ワーケーション推進に向けた労務管理や環境整備のポイントについて解説します。

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